219219219219219219219

仕事がはけたあとバイトのおっちゃん(俺の親とタメ)にビールと焼き鳥をおごってもらう。うまい。でまあ仕事の話からおっちゃんの娘の話やら北海道の話、沖縄の話などをする。考えてみるとへんなツーショットだがまあこういうのも悪くない。おっちゃんはそのあとスナックへ消えた。俺はスナックの楽しみ方がさっぱりわからないので、しかも花粉症発生中で休みたいので帰宅。ヘッドホンを装着してチャリンコのペダルを踏み出すと、スイッチが切り替わる。シリアスな地域社会での生き方とシビアな金勘定の世界、義理と人情の世界に週五日ひたったのちは、俺単体の愉快な音楽人生がまっているのである。誰にも邪魔されない一人の世界が口を開けてまっているのである。

どっちも悪くはないのだ。このまま時間が過ぎるのをゆっくりまっているのもいいのではないか。そんなことも時々思うのである。

「職業上の自分」と「本当の自分」とのギャップというものについて、誰しも少しは考えてみたことがあるだろう。俺はそこにジレンマは感じない。演じることができる場があるというのは、健康にいい。「本当の自分」と四六時中付き合うなんてまっぴらごめんなんである。

ところで俺の理想的な勤務表は以下である。
5連続勤務4連続休暇。9日間を1クールとしたこの画期的な勤務体系。有給休暇とかいらん。そして急な用事とかもっと長期のバカンスを望む場合は、ほかのクールで勤務を増やす。あくまでトータル5:4のバランスを崩さない。5:4が日本を変える。怠惰な方向に。