こういった夜

雪が降っているというよりは回っている。弧を描いている。それはひらきっぱなしで撮影した星のような感じだ。足元でふっと上がるようにみえる。

今日は休みだった。掃除、アイロンかけや買い物、部屋の整理を中途半端にやる。こういう整理整頓は必死に徹底してやるよりも、気がすむまでやって、きがすめば放り出していい。ギネスなんか飲んでテレビ見て。

最近株に興味がある。確定申告とかそういう話題に自分も絡んでいくと、経済のはしっこに自分が入ってるという妙な気持ちになり、徐々に関心もむかっているのかと思うが、それでもなおわからないことばかりだ。とにかく青色申告は俺には関係ないということはわかっている。控除という言葉はよくきく。生業を考えるともっと世の中のことをしっててもおかしくないが。

さてかけはなれた話題ですがスーパーカー解散ですね。ぼくは世紀をまたぐころよくきいていました。というわけで「JUMP UP」というアルバムをきいていた。これは僕が音楽のもつ魔力に目覚めたお年頃にリアルタイムで接した名盤といえるとおもいます。高校時代のいわゆる青さ、そしてアンニュイでメランコリックでダウナーでタイアドでサイケデリックでマジカルでアバンギャルドだったそのもっとも濃い一瞬の季節をありありと蘇らせる一枚であります。あのコート。あのレコ屋。あの学校。あのメンツ。あのハンバーガー。あの数字。あの酒。あの深夜。あの遅刻。あのコーヒー。あの雪道。

世の中のことを知る時間なんて、そんなに大事ではないのかもしれません。