この部屋すげえ寒い

さあて。めんどくせーな。書きたくねえ日記なんて。あーめんどくせー。不機嫌な気持ちになったのは、壁の向こうでひっそり息をしている人間が、同じく壁の向こうでひっそり息をしている人間に向かって、そのひっそりとした息をかきけすような爆音で音楽をかけたからではなく、壁の向こうでひっそり息をしている人間が、重低音の聞いたポップスを聞いていたからである。というのはぼくの隣人の気持ち。悪いのはぼくです。

あーあ。たったこれっぽちで不機嫌だぜ。やんなるなー。とビールを二本呑んだ。

ところでこんなとこで垂れ流された言葉にも何かの縁があるでしょう。じゃあ一息に言いましょう。「めんどくせー」と。いっちまいましょう。この部屋すげー寒いし。

俺ね、昔っから俺って頭おかしい気違いかなんかだと思ってたのだよ。それが表れてるかは別としてね。この一瞬を本当に自分の気持ちに正直に過ごすなら、と考えたらね。例えば今なら家燃やしたいなーとか。サランラップでぐるぐる巻きにして欲しいなあとか普通に思うよね。よく「自分の気持ちに正直に」とかさ、言うけどさ、そんなことしてたらやばいよ。ま、そんだけ。

だからねー。つまり正直とかわかんなくなるよね。なんでそれをしたのかとかさ。正直がわかんないと、自分がしてること大方わかんなくなるよね。それで「めんどくせー」って思うよね。でその反動で、極力めんどくさいことをなくすために割とちっちゃなめんどくささをこなすわけだよね。不毛だよなー。笑えない不毛がいちばん嫌いだ。

と、タバコを吸った。

今日はねえ、でもいいことが割とあったな。

そう思う時間が必要だな。と、たばこを吸った。