花火・飛び石・過去・酒・縫製工場での出来事

JUNO2004-07-18

いっきなり斉藤くんの日記から引用


「ju と栗と僕で、友人の彼女 M さんに会った。良い子だったと思う。

ただ、なんつうか、彼女の望むような会合だったのか、つうと疑問であり、そこらへんの弱さは僕ららしかった。悔いる。しかし、そもそも僕らがそんなに良い対応が出来るとは思えない。もっと良い対応ができたんじゃないか、と思うからがっかりするのだろうか。できるわけないのにな。しかし少し悔いる、申し訳な。まあ、そういうもんですよね。」

さて、そうですね。俺もまあ似たようなことを思ったと思う。なんだかもう少しがんばれた気もするけど、でもまあ彼女はこれで何かをつかんだのだろう。それが帰った後のこんなメールのやりとりに表れていると思う。

「皆さんの中のAが17やそこらなんだろうってのが、思い出すと笑えます。」

そうか。まあいろんな解釈ができるけど。
1.今日話したエピソードが微笑ましかった。
2.所詮過去は近いものと遠いものとで隔たりがある。
3.人間関係はそれぞれへの対応によって全く違うものになりうる。

まあよくわからんけどな。一人の人間を巡る記憶の断片を繋ぐ縫製工場での出来事。

また斉藤くんの日記からの引用
「彼女は「また今度」と言わずに「さよなら」と言った。ju と別れるときも、僕と別れるときも。そう言う人なのかもしれないし、もう会う気はない、ということかもしれない。また会えるかどうかは分からない。機会があるのか、想像がつかない。」

メールの最後も「じゃ、さようなら」だった。俺もこのことは気にはなっていた。一人の人間を巡る記憶の断片を繋ごうとしたのは、彼女であって俺たちではない。俺たちは縫製工場に見習い工として雇われた身分であり、即日解雇されたのかもしれない。
一応言っておこう。俺たちはこの縫製工場を立ち上げることも出来た。でも、それは積極的にはしなかった。「もう会う気はない」ということだとしたら、少し悲しいことだけれども。