スパークと夢工房

頭が痛かった。雨が降るかなと思ったけどまあいいやと右足を蹴りだした。ガソリンは確認したはずだ。まだ少しバイクにふられていた。今日は朝起きた時から、どうしようもなく不調だった。すぐに案の定雨が降り出した。むだに一度帰った。なぜかガソリンもぎりぎりだった。また出発だ。うしろのかごは満杯だ。前のかごも満杯だ。万事休すだ。

5月、壊れかけた建物をみた。ばかでかい土地にそいつは半壊状態でたっていた。六月、徐々に壊れていった。今日ひさしぶりにここにきたけど、もうなにもなかった。誰にもみえないな。タバコを吸った。お茶を一口飲んだ。ついでに立ち小便をした。今日は終わるの三時だな。

頭が痛かった。なんでかわからんが、どうしても、一生懸命になんてむりだ。原因はたぶんこうだ。まだ若いから。
みんな生業だしなんだかしらんが一生懸命だ。上意下達の精神が蔓延している。激しい管理体制がしかれている。しかしこの管理はさほど意味がなく、むしろ少ない時間を浪費するのに使われている。好きになれ!といわれて、好きになれるような素直な精神は持ち合わせていない。言われなければ多少好きになっていたかもしれないが。俺の数少ないやる気は、ここまでタフさを取り戻しつつあったが、半壊状態になった。

三時に戻った。当然みんな食い終えてたので飯はひとりでくった。帰り際、俺の担当区域を減らすかどうかの相談があった。今日遅かったから。俺は「まあ日によって物量も違うしどっちでもいいですよ」みたいなことを言った。実際どうでも良かった。

頭が痛い。麦酒を飲んだ。痛みはなんだかうさんくさい痛みにかわった。ムームの1sTを聴いている。