大雪の日に

俺はずーっと外にいた。鬼は外、といわれる季節なのにである。途中でちょっと気がふれたりしたが、最終的にそのメーターは、健常な社会人の若者として、寒い一日を過ごした者として、正常な数値を指し示していた。鬼は外、といわれる季節なのに。

黒エビスだ。うまい。そして眠い。明日も雪だろう。仕事量も多いだろう。憂鬱なような、楽しみなような、そんなあいまいな気分である。

蛇口をひねり、たばこを一本吸うと、ちょうどいい湯加減である。「凛」という350円のお高いタバコがでたわけである。で、それを先輩に一本もらってすったのだが、確かにうまい気がする。でも重い。

fishmans/新しい人
を聴いていた。もう聴かなくてもわかってるのだが、「8月の現状」に入ってるバージョンはものすごくいい。このベースラインになりたい、と本気で思うくらいである。このベースラインこそ人生だと。いわゆるキラーチューンというやつだ。

今の仕事のよい点は、病気の時間が確保され、そしてまたリハビリの時間も確保されているという点である。自閉と社交の両方が好きな私としては、どちらもそれなりに楽しめるものである。だが一日一日に結論を出すのは好きじゃない。