冷戦パスタともずくおろしオムレツおつむレス

JUNO2004-08-10

あ。題名で今日一日を総括してしまった!気分になったが誰にもわかるまい!ひょっとしたら明日一日をも無理矢理総括して早く北の大地に帰りたがっていることも含めて!
まあ!なんて仰々しいんでしょう!このエクスクラメーションめ!

というわけで今日から不定期ディスクレビューを始めたいからはじめます。斉藤君との会話の中で、音を説明することの難しさというテーマがありましたので、そのことへの挑戦として。
まず今日の一枚。
渚にて」によります「love on the beach」です。

端的にいうと「わかりたいからわかる」というエスパーな気分を彷彿とさせる一枚です。飛びたいからとんだと思われている俳優Kみたいなのではないです。地元で起こった殺人事件が、遠くはなれた職場の昼休みにめくった新聞にのっていないことを確認した。そんな時のほっとしたようなせつないような気持ちともかけ離れています。

もっと完全に「わかってしまった」ような感じです。一曲目「渚の私」の歌詞を抜粋します。

I know わからなーいの
I don't know わかっているのー

執拗に繰り返されるこの大サビ。これがすべてです。そして終わっても終わらないギター。堂々たる存在感。しかし保たれる匿名性。そんな感じです。

使い古しのコード感は、そのギターの音色の徹底的な強さで見事によみがえり、リズム隊の朴訥さとコーラスの多彩さ、そして時折あらわれるサイケデリックなギターソロ。
麺が細くても、柔かくても許してしまうこのスープのうまいことといったら!

さあなんだかわからなくなってきました。これを「サイケ好きにおすすめ!」とかはいいません。「うたものロックファン必聴!」でもありません。