おわったな

今日は研究室の追い出しコンパにいってきました。最初で最後の研究室の飲み会への参加でした。井上さんという、謎のやる気ない人がいて、俺よりひどい発表とかをしてて前から気になってたんだけど、やはり同じ匂いのする人でした。俺の近くの席からビールをつぎにきて、「卒論の要旨コピーさせてもらったよ」と言われました。初対面でです。「ありがとうございます」といって、会話は始まりました。俺ははっきり言って大学をなめきってた。今でも勿論なめきってる。4年間を振り返るには、井上さんは最適な人だった。初めて話す人と4年間の様々なことを話すうちに、俺は4年間を思い出していた。

俺はとにかくタイミングや勘をひどく大事にしてて、というかそこに全てを賭けることが楽しみの一つなので、そういうひとつひとつの分岐点を思い出すと楽しくなってくる。みんなに「なんで近畿なの?」とかきかれては「なんとなく」とか答えたりしてる。研究室を変えたりしたのも、そんな感じだし。

「hawaii1200」を聴いていた。今日ブリッジから届いたものだ。啓蒙家だったら啓蒙したい。

俺が4年で卒業できるというのは奇跡的だと思う。自分で思う。なめきってたけど筋は通した。断腸の思いで通した。目的なんてあるはずがない、という18歳の結論が、今ではいっそう濃くなっている。単位をとる馬鹿馬鹿しさ。授業を聞く馬鹿馬鹿しさ。卒論かく馬鹿馬鹿しさ。どれも耐えがたい苦痛のみの時間だったが、その狭間には苦痛以外のましなものもあったし、4年間でむだに世界は広がった。人のために働くことも、これは無意味なことだと思う。自分のためならなおさらだ。そう思いつつ、それをすることにためらいはない。無意味で無駄なことをするのは嫌いじゃないし、最近は色々なことでタフになってきているのを感じる。「喉もと過ぎれば熱さ忘れる」それが結局この先も続き、タフになり、鈍くなる。それだけのことである。そんなことは微塵も恐くない。同時になんもしたくねーなという矛盾も忘れない。忘れられるはずがない。

明日は携帯を変えに行く。それでなにも変わらなくても、だ。

今日はシリアスぶってるわけじゃなく、ただ酒を呑んだってだけだ。これから先一ヶ月、身辺整理という感じになるだろうな。周囲も俺も。センチメンタルになってるのかもしれないが、それはやっぱり鈍いセンチメンタルだな。